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笹幸恵
2021.12.4 18:21皇室

皇族の特権とは何ぞや??

週刊新潮でコメントをしていた
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次。
12/1配信の週刊女性PRIMEでは
もっと悪質なコメントを並べ立てている。

秋篠宮家のエゴイズム「特権は手放さずに運命からは逃れたい」が招く“皇室の崩壊”(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース

曰く、
「眞子さん問題の一つは、”皇室の特権で
困難は乗り越えられる”と現在も考えていること」
自分の力で乗り越える教育が秋篠宮家には欠けている」
特権も手放したくないし、運命からは自由になりたいという、
国民の苦労を意識しない考えを秋篠宮家が強調し続ける限り、
風当たりは弱まらない

国民を代表して、専門家として語っているつもりかも
しれないが、全く根拠のない、単なる思い込みに
やっかみをくっつけてしゃべっているから、
誠にタチが悪い。

そもそも、ここでいう特権とは何か、
小田部は全く明らかにしていない。
だから読む人はそれぞれに想像し、
「そうか、特権か、けしからん」となる。

「国民の税金で暮らしていることだ」と
小田部は言うかもしれない。
しかし一方で、つねに国民に寄り添い、
つねに私より公を優先することが求められるのだとしたら、
果たしてそれは特権と言えるか。
陽の当たるところだけ見ていると、
皇族は確かに華やかで美しく、眩しい。
だからといってそれが全てではない
(それなりに社会経験を積んだ大人なら
容易に想像できる)し、ましてや
それをもって特権などとも言えない。
他国への礼儀を尽くせなくなるほど生活に苦労して、
貧相な姿であれば、大衆は納得するのか。

こうして特権の意味が不明瞭のまま、小田部は
「特権で乗り越える気か」「特権は手放さないけど
自由になりたいというのはワガママ」だと
決めつけまくっている。もはや妄想の域で、
とても大学教授とは思えない支離滅裂ぶり。

最後のほうでは、
「適切な皇位継承者がいなくなる危険性すら生じている」と
コメントしているので、制度面に言及するのかと思いきや、
単に「秋篠宮家の評判が悪いので皇室制度が崩壊する」と
言っているだけ。
しかも、「今の天皇ご一家の節度あるふるまいで、
皇室制度の崩壊が今すぐ起こるとは思えません」とも述べている。

皇室制度の継続可否は、皇族のふるまいで決まるのか?
適切な皇位継承者って何のこと??
まったくもって意味不明。

何もかも曖昧にしたまま「皇室の危機」を煽る、
この人、本当に皇室の専門家と言えるのか。

 

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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